カリコリカリッ
「小一時間かけて焼かれしかき餅の色良し香良しカリコリカリッ」 (梨夏婁さん2001年11月29日)
よく詠まれた、軽快な歌ですねー。とくに結句がそうです。よく感じが出ています。こうした擬音語は、うまく使えば生(なま)の言葉で説明するより直接的に読者に気持ちが伝わりますね。なお、このかき餅はどこかの店で焼いたのを食べるのですね。ご自分で焼くのではなく。(「焼かれし」ですからね、「焼きし」ではなく。)歌の内容としては、口語がふさわしいように思います。そのように添削しておきます。
添削・改作(口語新仮名遣い):
「じっくりと焼かれたかき餅 色は良く香も良く味良しカリコリカリッ」(梨夏婁さん)
(最後の「良し」は本来なら「良い」ですが、少し締まりがなくなるので、あえて旧仮名遣いとしたものです。)
なんだか、かき餅の宣伝に使えそうな歌ですが・・・。それもまた一興ですね。