全体としての語の流れや音感も大切

横から入りまして恐れ入ります、なぜ甦りおりは甦りたりがいいのでしょうか?それと赤とんぼの群れは赤とんぼ群れてがいいのでしょうか?よろしくお願いします。(随真筆)

ご質問があったようですが、

元歌:「休耕田は甦りおり黄金波(こがねなみ)に赤とんぼの群れダンスを踊る」(りこりこ)
添削:「休耕田は甦りたり黄金波(こがねなみ)に赤とんぼ群れてダンスを踊る」(りこりこ)

について、添削では「たり」とすることできっぱりとすることと、感嘆の念がいくらか出るということ、また「群れ」(名詞)ではなく「群れて」(動詞の連用形)とすることでトンボの躍動感が増したわけですね。短歌では全体としての語の流れや音感も大切です。
なお、旧仮名なら「おり」は「をり」、「群れ」は「群」ですね。特に、「おり」は新仮名とも旧仮名とも言えない半端な用語です。「お」は新で「り」は旧だからです。