動詞の連用形が名詞として使われるとき
「雲間より照る日の光り少なかり風も冷たく冬の憂鬱」(広)
南国で育った私にとって冬は苦手です。雨や曇りの日が続くともう日が照ることはないのかと大げさに反応して太陽を乞います。天候が悪いと気持ちもブルーになります。なかなか歌か上達しなくてすみませんが、お教えください。
冬が苦手とのことですが、大体、人は夏よりは冬が嫌いでしょう。天気が悪いと、気分がブルーになるのも、人一般の現象ですね?お作で、「光り」は動詞「光る」の連用形ではなく、名詞ですね?他所にも書きましたが、「光」で立派に普通名詞化しています。「り」は不要。「話」などもそうですね。(広さんではないですが)よく「話」を「話し」と書いた例を見ますが、いつも頭をかしげます。動詞の連用形が名詞として使われるとき、語尾の平仮名を付ける場合と付けない場合があります。普通名詞化の度合いによります(「度合い」は普通「い」と付ける。旧仮名なら「度合」でいいですが)。注意したいですね。(例えば、「光の速さ」が「光りの速さ」では、間が抜けますね?)なお、作歌の上達には慣れもあり、時間を要しますね。個人差はありますが。(教えられるものではありません。)
添削:
「日の照るは雲間からのみ光弱く風冷たくて冬は憂鬱」(広)