「とう」「とふ」(2)

階下には来店客が在りしとうチャイムのように珈琲香り」(夏子)
私の住まいは一階が店舗,二階が自宅になっています。夫が先に店を開け、私が二階で家事や身支度などをしていると、珈琲の何とも言えぬ良い香りが漂ってきます。「お客様が来ましたよ」と知らせてくれるチャイムのように。。。以前「とう」についてご指導を頂きましたが、「と言う」の意味で詠んでみました。このように使うので良いのでしょうか?宜しくお願いいたします。

とう」は「とふ」ですね。「と言う」の意味ではありますが、これはここでの使われ方「そう言って知らせる」という意味ではなく、「そういうことだ」とか「そう呼ばれる」とかの意味なのです。ですから、このお作の場合「来客があったというチャイム」という意味にしかならず、それでは変ですね?また普通「来店客」とは言わないですね?「来客」か「客の来店」か、ですね。ともかく、階下から(ご夫君が淹れる)コーヒーが香ってくると、それが来客を知らせるチャイムのように思えるということ、よく解かります。
改作(新仮名):
階下よりくるコーヒーの香りはまた来客知らせるチャイムのようで」(夏子)