旧仮名の合う歌
「年輪のような襖の下貼りの埃を払い胸躍らせる」(実華)
古文書調査は埃との戦いです。市から委託された旧家の襖は新聞紙や反古紙等何段にも貼ってあるのを丁寧に埃を払いながら剥がしていきます。いつ頃(何年)のどのような古文書が出てくるかワクワクします。
そういうお仕事ですか。それは困難なお仕事ですね。そういう古文書ですと、書かれてある文字も草書体か何体かもわからないようなものもあるのでしょうね。解読が大変ですね。お作ですが、初句「年輪のような」だけでは却って誤解されそうです。これは旧仮名の合う歌ですね。
添削(旧仮名):
「古襖下貼り重なり年輪なす埃払ふさへ胸の躍りて」(実華)