短歌と記号

「雪の上にころんとひとつ栗の実が いのししたぬき食べにおいでよ」 (f_blueさん2003年12月28日)
青空がのぞく昼下がり、いつもの散歩道で、雪の上にぽつんとひとつだけ栗の実が落ちていました。高枝に残っていたものが、夜来の雪で落ちたのでしょう。しかもイガからもこぼれでていて、ぷりっと丸いつやつやした実でした。

年末の忙しさの中で、ふと気を緩めたいことがあるのでしょう。そんな気分のときに雪の上にころんと転がる栗の実を見られた。それで、お歌のような気持が湧いたものと思われます。
 なお、お宅周辺では猪や狸が出るのですか?彼らも冬場は食糧難ですから、栗一つが貴重ですね
「雪の上にころんところがる栗ひとつ。いのししたぬき食べにおいでよ」 (f_blue)
(こう詠んでも、イガ付き栗ではないこと、解かりますね。)

以前一度、散歩の途中に猪に出くわしたことがありました。まだ成長しきってはおらず、大きさはBlueと同じくらい。しばらくにらめっこして、その後サッと山に駆け上がっていきました。

ということは、いつもいつも出会うわけではないのですね。納得しました。
口語短歌の場合は、句点「。」を付けてもいいのですね。
和歌の本来からは記号的なものを付けることは憚られましたが、近代(明治以降)禁止事項ではなくなりました。それは文語か口語かに無関係です。上の短歌の場合、前3句と下2句で内容が大きく転調するので、ひらがなが続くこともあり、けじめとして「。」を付したものです。勿論、相当に必然的な理由がある場合を除いて、今でも安易な記号の使用は慎むべきだと思われます

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