2008年3月2日
- 2008.03.02
路地曲がり出会ひ頭に紅梅花おびやかすごとめらめらと炎(も)ゆ 白梅の花より花へ敏速に移るメジロを目に追ひて疲る をちに紅こちに白梅観し記憶いつしか重なり一景となる
路地曲がり出会ひ頭に紅梅花おびやかすごとめらめらと炎(も)ゆ 白梅の花より花へ敏速に移るメジロを目に追ひて疲る をちに紅こちに白梅観し記憶いつしか重なり一景となる
流氷のたより北より。東海は空を流氷のごとき雲行く
寒風に雲の変幻見飽かざる雲は天才と言ひし人はや
緑葉のひまひま翔くる幾羽ものメジロらカメラに捉へ難しも 羽の色保護色となりメジロらの葉交ひを動き眼に追ふも難し
遠街に雨落としをらん幕のごと地に向け垂るる暗雲の縁(へり) 厚らかなる雲うごきつつ上縁のかがやき初めて日の覗き来つ
ル-ツ問ふに曖昧模糊たる建国の経緯を憂ふ建国記念日に
<源氏物語>完成してより一千年王朝の華は咲きて散るなし
節分の日に初雪の積もりたり奇跡のやうに屋根白き寺
カラスの声澄みてカ-とは誰(た)が決めし時にはガ-ともギャ-とも聞こゆ 無秩序かつ貪婪の鳥のやさしさに鴉ら整然と夕空に舞ふ ブッシュの失政の跡を継ぐのは誰?・・ 尻拭い大統領とは言いますまい黒人白人のいずれが継ごうと (新仮名)
電線や街路樹などをねぐらとせし幾百の小鳥ら突如消えたり 夕まぐれ街路樹に激しく騒ぎゐし小鳥らうせて不気味な静けさ