雨
- 2020.06.14
庭を去り遠くに集(すだ)く雀らの囀り消して梅雨の雨降る
庭を去り遠くに集(すだ)く雀らの囀り消して梅雨の雨降る
妻がまた小花の鉢物あまた買ひプランターに移して賑やかになる
日暮より雨はひときは強くなり止む気配なし 梅雨に入りたり
アメリカに強請されて戦闘機など爆買ひをして血税をドブへ
「君が代」の歌詞は古今集第七巻の巻頭歌に拠る ゆゑに古き錆色
霧噴きにて虹つくる夕 左手にカメラを操作し写してをりぬ
「白米飯は嫌い」とテレビに告(の)る声す 外人妻に渋面の夫
西方に段(きだ)なす帯状の雲ありて日の没(い)るにつれ紅(こう)濃(こゆ)くなる
<時> は無限、<生命(いのち)> は有限 と知りながら <時> に挑みて飽かぬ愚かさ
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