社会詠

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今日の短歌-アフガン荒廃

  • 2002.02.05

『空爆で学校8割破壊さる』アフガンの荒廃ここに極まる 〈空爆で学校8割破壊〉せし国こそ復興に最大責務 貧困と教育の荒廃がテロを生む、その解決に軍費使へぬか バランスを欠きたる武力行使ほど世界の脅威はあるべくもなし 〈力〉とは詮なきものよ押せば引きなほ押し押せど底なしの沼 山茶花は花期すでに過ぎかすかなる氷雨にパラパラこぼれつぐなり

今日の4首

  • 2002.01.28

「歌ひとつ忘れしことにわだかまりここ数日は不毛なりけり」 「雲間より見し北海道の先端の吹雪ける様を異様に記憶す」 「国はみな一つ小島に執着す、たったひとつの地球と知るゆゑ」 「喫茶店に禁煙室なく周辺の客ら紫煙の暴力ふるふ」

今日の短歌-アフガン復興会議

  • 2002.01.23

「アフガン復興支援会議が出した智恵、拠出金待つは瓦礫と内戦」 「『米国は爆撃によりアフガンに貢献した』とパウエル言へり」 「なるほどなー、あの空爆の激しさでは数百億ドルを消耗したろう」 「テロ撲滅無差別爆撃その後に何残りしや、思へば寒し」 「国際的人道支援に巨額金決めしは全き米国批判」 「アフガニスタン支援会議で米国の影はやたらに薄くしありけり」 「ソ連軍のアフガン撤退うけて直ぐ国際援助がなされて […]

今日の二首

  • 2001.12.15

「テロリスト集団versus米軍の昼夜の死闘は劇画のごとし」(梧桐) 実際、我々はこんな感覚でニュースを見ているのではないか、考えれば恐ろしいことですね。(versusはヴァーサスで、「対」のこと。) 「街中に氷雨(ひさめ)降りつつ眼前(まなさき)の近山白くけむるは雪か」(梧桐) これは実景で、今朝のことです。あおぎりが知るこの冬の初雪ということになりますが、ただし眼前の近山(せいぜい200m位の […]

今日の一首

  • 2001.12.14

「『ABM条約脱退MDを推進』宣す-カウボーイ・ブッシュ」(梧桐) 日本への原爆投下をはじめとして、ベトナム戦争、湾岸戦争、数々の航空機ハイジャック対応、そして今回のアフガン爆撃などなど、要するにアメリカの中枢には、今でも「西部劇魂」がしっかりと残っていると感じます。パンパンパンの、かっこいい撃ち合いが好き。

今日の一首

  • 2001.12.11

「ひと夜明けメタセコイアら裸なり いま散りいそぐテロの集団」(梧桐) キャンパスにメタセコイア並木があり、ちょうど激しく落葉しています。特に、昨夜から今朝にかけて強風があったようで、一気にほとんど裸になってしまいました。折から、アフガニスタンではテロ組織「アル・カイーダ」が壊滅しようとしています。両方がイメージ的に重なったのでした。  現時点でも死闘が繰り広げられているのに、それを詩的イメージとし […]

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