今日の思ひ H21-08-22
- 2009.08.22
奇妙なり アフガン襲へる米軍は正規兵より傭兵多しと 銃乱射事件多発のアメリカは本当に君らが憧るる国か 想像を絶する軍事費消耗しアメリカは次第に衰へゆかん 見えぬ敵に怯え小国を爆撃しアメリカは徐々に自壊してをり 韓国と北朝鮮の統一を他国のすべては支援し見守れ 西に浮く太陽(ひ)に真向かひてたたずめば奈落の影がふと立ち上がる
梧桐学が日々詠んだ歌の収納庫です。
奇妙なり アフガン襲へる米軍は正規兵より傭兵多しと 銃乱射事件多発のアメリカは本当に君らが憧るる国か 想像を絶する軍事費消耗しアメリカは次第に衰へゆかん 見えぬ敵に怯え小国を爆撃しアメリカは徐々に自壊してをり 韓国と北朝鮮の統一を他国のすべては支援し見守れ 西に浮く太陽(ひ)に真向かひてたたずめば奈落の影がふと立ち上がる
物陰に時計草ひそと咲く色はまれなるピンク 時刻を飾る 桔梗花冴えし紫ならべたり白きも二、三ありてさやけし 年収が30万円未満なる貧者が世界で40億人 アメリカでは1パーセントの人たちが富の2割を抱え込むとぞ 駅の窓あかあかと染むる落日を背に群集の影がうごめく 常なれど何ごとであれ詠み尽くすこと叶はずして歯がゆさ残る
ほろ酔ひのときに違(たが)はず押寄する虚無感はつまり多福のゆゑなり
しばし舞ひそのまま心へ降り込める風花ありて思ひを冷やす 舞ひ入りて心に影をさまよはせ風花ははや切なさとなる
3月の雪は殊さら富士山に降り積もりたり下まで白し ひた走る車窓より闇を凝視(みつ)むるに茫と浮かび来新雪の富士山(ふじ) 闇の富士山(ふじ)観ればたちまち胸内(むなうち)の腐肉のやうな我執消えゆく —————— 愛と憎、喜と悲、などなど対極なる情の近さを再(ま)た思ひ知る 浮薄にも見ゆるネットの奥底に疲れのたうつ人ら交錯す
人の世を知れば知るほど胸底よりしゃくりあげくる悲しみありぬ 空前の大津波(記録として詠む): 千キロの海底断層が一万キロ超えて遠くへ津波起こしぬ スマトラ沖海底地震が七万を超えなん命奪ふ鬼気あり
イチローがメジャー年間最多安打記録しマスコミただに沸きかへる 五年ぶり優勝果たしし中日の恩恵に浴す妻は主婦ゆゑ さめざめとまたしくしくと秋の雨たましひ冷やしてひと日続けリ 立待も居待、寝待もはや過ぎて今宵の月の痩身あはれ ------------☆ 人生に意味を定むるむなしさに汗したたらせ幾世代経し 性的な遊びをせんとや生まれけむ輪廻転生嗤はば嗤へ
気を裂きて落雷ありぬ強烈なるその衝撃に内臓をどる 想ひ出に浸ることなく気忙(きぜは)しきままに一生(ひとよ)を終へ得(う)れば幸
暗き田の彼方にばうと浮かぶ灯はわが少年の日の忘れ物 歩みきて場末の民家の塀に垂るる凌霄花(のうぜんかづら)の衰へ著(しる)し
つづまりは男と女 そを超えぬ生(せい)の形がふと切なかり さまざまに励み来て今これしきの旅程に佇む 忸怩たらむや ーーーーーー ほの暗き路地裏あゆみこほろぎの繁き音(ね)撮らんとシャッターをきる 闇に向き気ままに構へて撮りたるがフラッシュに奇花奇草浮き立つ