時空四次元=宇宙
- 2015.03.12
宇は空間、宙は時間にしてその中を被造物われら一切がうごめく ミンコフスキーより遙か以前に「時空」をば「宇宙」とふ語にて東洋は捉へし
梧桐学が日々詠んだ歌の収納庫です。
宇は空間、宙は時間にしてその中を被造物われら一切がうごめく ミンコフスキーより遙か以前に「時空」をば「宇宙」とふ語にて東洋は捉へし
10メートル先さへ見えぬ猛吹雪 三月に入り油断してゐ
紛うなく日差は春のものにして二月下旬の空気まばゆし
陽はあれど常より鈍き感じにて見上ぐればうすき薄き雲張る 集団的自衛などとは名ばかりで暗転してレミング現象を起こしかねない (新仮名)
むかしより月には兎が住むと言へり月面の模様がかく言はせけん 月面のそばかす模様が兎にて立ちて昇りてさかさまに落つる
癌薬価きはめて高きは新薬の成功確率二万分の一ゆゑと あはれ日本 萌芽示せど新薬の実現に後れ輸入に頼る ————————— 名月より三日が過ぎて赤銅色(しゃくどういろ)の歪める姿で月が顔出す
宇宙には中心はない君も僕も宇宙の中心 換言すれば
朱とは言へ不気味に濁る三日月のつねより細きが西へ没(い)りゆく 言葉たくみに危機感煽り悪法を閣議決定せし醜き人ら
真っ直ぐに浴ぶる日光は熱かりき一億五千万キロの旅をねぎらふ 途方もなき距離へだつるもこの熱さ、太陽の偉大さをあらめて実感す
大空のなかばを覆ひて鳳凰の羽ばたくさまに白雲がなびく 何ごとぞ冬空を縦横に切る構図に航跡雲が幾本も生(あ)る