2006年9月7日 / 最終更新日時 : 2022年8月19日 gotohman 生活詠 2006年9月7日 闇空を切る電線に小鳥らの多(さは)に並びて眠りゐる愛(は)し 真夜中に豪雨の音して目覚めたり電線に居りし小鳥ら如何に 滝の雨聞きつつ電線に眠りゐし小鳥ら思ひ眠られずをり
2006年8月31日 / 最終更新日時 : 2022年4月14日 gotohman 生活詠 2006年8月31日 絶え間なく事件や事故が起こるゆゑ新聞ネタの尽くることなし ニュースとは“新た”の謂(いひ)なり眼に触れてたちまち古くなりゆく恐さ 時々刻々ニュースが入り直前のニュースがすでに古く思はる
2006年8月11日 / 最終更新日時 : 2022年4月14日 gotohman 社会詠 2006年8月11日 灼熱の地平に目眩(めまひ)し思へるは憎しみのみに生くる民のこと 一国が他国を空爆、千人余虐殺せるを戦闘と報ず 超大国ひとつのみある現実の危ふさ示すイスラエルの暴虐
2006年7月27日 / 最終更新日時 : 2022年3月31日 gotohman 生活詠 2006年7月27日 市をあげて七夕祭に沸き立てり警察官のみ顰め面にて 街中が七夕祭に興ずるに学習塾は生徒らを縛す
2006年7月23日 / 最終更新日時 : 2022年3月31日 gotohman 生活詠 2006年7月23日 降れ降れと雨を恨める声の満つ日本列島水浸しにて 雨漬けの夜の神社に響けるは笙に篳篥 習うてをるか 自ら(みづから)と自ら(おのづから)とが同じ文字 自分と自然は一体の謂(いひ)か
2006年7月14日 / 最終更新日時 : 2022年3月31日 gotohman 生活詠 2006年7月14日 梅雨未だ明くるともなし川の辺(へ)に河鹿呼び合ふ声の元気さ 飼ひ猫か野良かは知らず眼光のみ民家の間(あひ)の闇にうごめく