欅はたメタセコイアらけぶるがに若葉噴きゐて吾も変若ち返る （変若ち返る（をちかへる）は「若返る」の意）

「確かなのは「世界平和は理想論」と言う人たちが戦争起こす」 「でかでかと「また核弾道開発」と新聞に　かくて戦争気分を醸成するなり」 「敵国など地上には無い我々と同じ人間の国々あるのみ」

「人間の歴史は乃ち戦争の歴史」と言ふ声　あはれ人間

「‘死’あればこそ‘生’はあるなり」「‘生’あれば‘死’がある」ことの裏返しにて 「死を見ること帰するがごとし」は「生を得て呵々大笑す」と同義語にして

入学試験入社試験とさまざまに人の差別化が常態化せり

「令和」といふ墨書いづれも「令」の字の縦棒の処理に困つてをるなり

朝ごとに懐中時計のネジを捲くもとより頭のネジも捲くなり

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鬼を追ふ夢のさ中にとどろきて脳の芯部を春暁雷打つ 桜早よ咲けとや暁闇を長々と走る雷鳴に驚き目覚む

桜木の開花宣言はじまりて紫陽花爆ずるごと新葉吹き出づ