このあたり秋の虫さへ少なきに今宵は楽しきカネタタキの音
ビル壁がしらじらと照るそがひには濃紺深き秋の朝の空
人はみな1年かけて歳1つ取るのさ生まれ日に突然ではなく
朝戸出に見あぐる深き紺の空 秋の大気が肺腑を冷やす
このところ大気の状態が不安定で雲らの多才がいかんなく発揮さる
いかならむ思案か夕べ鴉らはビル屋上の欄干につらなる
CM画像に人体が微塵に砕くるあり少々違ふが本質を示す
思へらく国益は国ごと食ひ違ふが‘いすか’の嘴(くち)でも種子をよく取る
首都圏にも米軍専用の空域あり もし旅客機が航(ゆ)かば撃墜されむ
粛然と台風のあとの青空に雲はかがやきなほ駆けやまず