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戦争も繁栄も関せず淡々と過ぎてゆくのみ‘時’とふものは

掛け算にて奇数となるのは奇と奇との組合はせのみ故に‘奇’と言ふか

地表といふ限定空間に七十億余の人が住むゆゑ争ひ止まず

近頃は狭き岩間ゆたくましく伸ぶる雑草らにしきりに眼のゆく

餌を置き口笛吹けばベランダに雀らどっと集まりて愛(は)し

ああ今日は七月七日だ‘たなばた’の感じは全然なくてコロナ禍

降り続く雨ながめつつ思へるは生き物なべて喜びをるや?

湿度なんと86% 洗濯物を室内干しする妻 いつ乾くやら

梅雨曇りの天の一部ゆ空のぞく何とまあ素晴らしい‘青’であることよ

‘カイロ’とか‘アンデス’とかとラジオが言ふニューヨーク州の地区の名なりき

人以外の動物はまさに‘今’のみに生きて過去も未来も意味なし

金属製電柱が腐食により倒れしは長期の散歩犬の放尿によると

問題は発展途上国の絶対的貧困と先進国の相対的貧困だ

“偶然”とふ“神意”のありて“生命”生(あ)る。かくて喜怒また哀楽の渦

偶然いな必然の成しし“生命”とふ無上の喜悦と悲哀のドラマ

生命に“神意”の無くばかくほどの精神の高揚は無かりし思ふ

対コロナ・ワクチン接種を餌(ゑさ)にして接種証明書を偽造し売る輩(やから)

熊蝉の鳴く中いっしんに写真撮る声も一緒にとれればいいが

雲塊がいくつもぷかりぷかり浮く一つでもいい煌めきてあれ

あるときは忘れしことを忘れゐてただ茫茫と未来は見えず

驚けり鴇色(ときいろ)染色に桜木の枝の煮汁を使ふと聞きて

隆隆と立ち上がるセイダカアワダチソウ寺の門前ゆゑ畏れて切られず

身辺に例年になく熊蝉の多く鳴くなりそれはそれでうれし

“認知症”は“不認知症”にて自覚症状なきゆゑ誰もが不安を持てり

人間は地球の生命、宇宙でなく未開の深海に生活圏を拡げよう