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<東北旅行詠-7:下北半島>
「奥入瀬を午後五時に発ちひたすらに<むつ市>を指して宵のドライブ」
「海岸に沿ひて飛ばせど下北の実感はなし夜のドライブに」
「ひらがなの市名が流行りか〈つくば〉〈むつ〉〈さいたま〉などと増えていくけど」
「恐山おそるるなかれ真昼間に来れば秋の陽なべてを曝す」
「恐山賽の河原に幾組も小石積まれて倹しき鎮魂」
「開山は九世紀といふ恐山おどろしき上に硫黄臭はなつ」
「要するに奇形異形に溶岩の固まりしなり霊場恐山」
「大風に小枝落ちたる林みち抜けて到りぬ大間ガ崎に」
「本州の最北端とてデカプリオの真似などしても様にはならぬが」
「一本釣りの大間ガ崎なりニ百キロのマグロがでんと店先に置かる」
「岬山(さきやま)を幾つも越え来てやうやくに仏ガ浦の山腹駐車場」
「海岸ににょきにょき聳(た)てる奇岩群に畏敬の念を禁じ得ずをり」
「恐るべし仏ガ浦海岸にかほどの奇観を創りし潮力」
「一キロの下り上りをなす価値あり 仏ガ浦を評して妻は」
「青森へ下北半島南下せんハンドル握るは頼もしき妻」
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