2024年9月4日 / 最終更新日時 : 2024年9月4日 gotohman 短歌を月毎に画像で見る 2024年8月の短歌 画像をクリック(タップ)すると自動で見ていただけます。画像右上のボタンで一時停止、再開、手動での更新ができます。今回から使っているプラグインのデザイン変更のせいか最初に表示される画面が今までと異なりますが画面右側(スマホ等では上部)のXのアイコンをクリックなさると今までと同じスライドショーで見ていただける表示になります。(画面説明図を開く) 墜落をせぬかと思ふほど低空を自衛隊機が轟然と航(ゆ)く銅像も石像も実際の肌とは大違い、されど違和感がないのはなぜだ日本の男女の平均寿命には六歳もの差がある、世界ではどうか聞こえきて近づき大きく響きしのち遠くへ消えゆくサイレンの不穏忘れられぬ、永臥す長兄が突然立ち上がり「わーっ」と絶叫し倒れてそのままわれにとり‘心’はそのまま‘時’であり悲しきまでに掴めかねつもこの世ならぬ美しき音楽を作るのにかたや殺し合ふ人間といふもの庭に来て餌をねだれる小鳥らのさへずりにさへ心ふるはす痛快なり大谷翔平がアメリカでメジャーの猛者(もさ)らを驚かせゐる「さるほどに」の声に応ぜむと腰うかせテレビとわかり苦笑して座す「すきやき」は「鋤焼」と知り納得す。「つくばい」は「蹲踞」と、これも自明か朝朝をはげしく鳴きゐし蝉たちの声はや激減す八月なかばで餌時刻に集まる雀ら吾が出れば一時避難す隣の屋根へ世のすべてあるべきやうにありてこそひとりの平安もあるべかりけり止(とど)まらぬ時の流れに抗はむ意志に疲れてむなしかりけり鳩ならずまして鴉ならぬ鳥一羽 思ひつかぬままに飛び去りしありメスとオスで鳴き方が違ふとふホトトギスこの耳でしかと聴きたきものぞつづまりは死ぬものだけが進化して現在もその裔が存在す脳内に渦巻く思考の寂しさを星座の影と思ひゐたりき雷雲が頭上にとどまりながながと光りとどろき市民を威すふと思ふ赤子の泣き声は日本人も外国人も同じだらうかさらさらとその末ほつれ乱れつつ小流れがゆく脳の山脈を世(よ)を統(す)ぶるに潔癖にして強靱な精神をもつ政治家生(あ)れよ八十歳半ばの脳髄を生かすのはその尖端にふるへるトレモロ