東北旅行詠-6 

<東北旅行-十和田湖、奥入瀬渓谷>

「田沢湖を見しのちなれば十和田湖はただ広くして水の色わろし」

「向ひ合ふ二人<乙女の像>に寄る妻またよろし三人(みたり)の平和」

「沿ひて歩む奥入瀬渓谷うるほひの緑照り映え瀬の音さやか」

「奥入瀬の渓流はさて十和田湖に流れ入るにや流れ出づるや」

「中秋の奥入瀬の水さやさやとまたうねうねと明るく流る」

「妻と来て渓流に沿ひたちまちにニキロあまりを歩いてしまひぬ」

「両壁にしばしば小滝の落ちをりて洩らさず名前のあるもをかしく」

「十和田湖を出でて間なくし大滝を落つる奥入瀬渓谷の水」

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「帰宅して目閉づれば見ゆる奥入瀬の瀬に日の射して青き音たつ」

「友描く電子画さながら紅葉のはげしき奥入瀬をテレビは映す」

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