2024年7月9日 / 最終更新日時 : 2024年7月9日 gotohman 短歌を月毎に画像で見る 2024年6月の短歌 画像をクリック(タップ)すると自動で見ていただけます。画像右上のボタンで一時停止、再開、手動での更新ができます。今回から使っているプラグインのデザイン変更のせいか最初に表示される画面が今までと異なりますが画面右側(スマホ等では上部)のXのアイコンをクリックなさると今までと同じスライドショーで見ていただける表示になります。(画面説明図を開く) 白百合は茎曲げ下を向きて咲く。花の重さをしかと示して気付かぬ間にセイダカアワダチソウがベランダの隅に直(すぐ)立つ やをら抜きたり幾十年前の脳髄に湧き出でし名曲が現代人の心を癒やすもかつて戦争に消耗させゐしエネルギーを今はスポーツにそそぎゐてよろし例えば「強」、訓よみは「つよい」「しいて」など九種ある。日本語習得の難しさの一端「水玉がゆるい斜面を流れゆく長く伸びつつやがてちぎれて」(あおぎり)低空を自衛隊の輸送機が航(ゆ)くときは音も重たく墜落しさうたまさかに家前の木に雀二羽加へて四十雀(シジュウカラ)も飛びきて賑はふ祠解体で半月野ざらしの地蔵尊やうやく祠に戻られにけり遅れゐる梅雨(つゆ)にてはやくも真夏日の暑さなりこのまま猛暑に入るかヒルサキツキミソウとその名は品あり雅(みやび)なれど身辺にあふれ花期も長いね同人誌 でよく知る河野裕子(かはのゆうこ)乳癌にて死して幾年(いくとせ)なるや十五日くるたび想ふは小中時代の十五といふ名の旧友のこと数多き京都のお寺のほとんどが一度は焼失・再建されしもの‘核弾頭’などは人類全史でも最悪のもの、されど今も数万は在る有力な説に現代日本人の祖先は弥生人でなく縄文人なりと「ハライソ」は「天国」のかつてのキリシタン用語されど今でも生きてをるなりベランダで鳩の番ひが睦み合ふ近くで雀らはひたすら餌食むなに故か常のごと使ふPCに不思議な音楽の微音止まざる事情通言へりウクライナは善、ロシアは悪との単純化は間違ひなりと神がかりのアクション・スターが交通事故で死亡するとは皮肉な悲劇吾が娘は小柄なれども気宇は別、大きな百合をばかばかと咲かす「平和とはかくなることか雀らが朝光(あさかげ)のなかチチチと睦む」「朝光(あさかげ)にチチとし鳴けるスズメらよなほ寄りて来よベランダの餌に」からみ合ふ思考がたちまちほつれゆくショパンの曲が流れ来たりて習慣とはおそろしきかな唱ふる前に手が般若心経(しんぎやう)を書きてをるなり幼き日に西方の川と親しみしが八十年経て来ればただのドブ川もつれ合ふ人界と大自然の間(あはひ)にて窒息しさうな至福はあるか