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昇り龍いづるかと思はず息を呑む年の始めの日の出なりけり

『月光ソナタ』の「月光」は後の世の命名、ベートーベンはまつたく知らず

新年の一月一日は干支(えと)初めの「甲子」(きのえね)にしてめでたかるべし

災難に遭へば日頃の敵どうしでも協力し合ふとふ意味の「呉越同舟」

ついうっかり「令和5年」と書いてしまう。この癖いつまでつづくのだろう

あらためて思ふはご先祖の一人でも欠くれば自分は存在せざる

そもそもはどうして宇宙が在るのかが根本にして最大の謎

古来ある「琴」の語源は「木の音」と知りて親しさいや増しにけり

“仏説摩訶般若波羅心経”をあますなく‘みそひともじ’にて刻みつけむか

円弧状の糸のやうなる朝の月を撮らむアングルに苦労してをり

ユーカリの木が八百屋さんの軒先にあるは不思議なれど寄りて癒やさる

おびただしき数の鴉らが夕空におらび合ひつつ乱舞しやまず

何をやつても稚戯に過ぎずとふ声のして心よろめく時期のありたり

ウクライナやガザの惨禍も茫茫たり日はさんさんと地表に遍満す

いかさまに地表の乱るるは常なるを‘時’の勤勉は止(とど)まることなし

さわさわと美音の流れ止まざれば脳髄の皺がほどけゆくなり

宮柊二の、中国・山西省に出征中の夢の短歌:
「さまざまに見る夢ありてその一つ馬の蹄を洗ひやりゐき」

さめざめと汝(なれ)が名を呼ぶ幻の小野小町を抱(いだ)かばいかに

あきらめず電子装置に呼びかくる妻の声する「テレビを消して!」

この宇宙で最も近きは自(し)が背中、最も遠きも吾が背中にて

感情を絞りしぼりてしたたれる甘露の雫を舌に受けばや

「心」をば英語に訳すむつかしさ英語ペラペラの人が語れる

物作りで失敗作を「おしゃか」と言ふ。お釈迦さまに失礼ではないか

シューベルトの 聴きつつ思へるはもし完成しをれば感動減るか

鬱屈する心に美音を流しこみ晴れゆく過程をカタリシスと言ふ

間違ひをし易き漢字に十干の「戊(つちのえ)」と十二支の「戌(いぬ)」があるなり

彼も君もあなたも僕もみんな生きている。同時人だ、ばんざい!

器機鳴らす音曲と外の工事音が重なり‘大寒’もおだやかならず

高齢化がスピードアップって年取るのが速くなってるってことじゃないんだね

酩酊の浅ければなほ去来するさまざまな思念の交錯の影

しづしづと雲流れゆくさまざまな形へ崩れつつ空に溶けゆく