画像をクリック(タップ)すると自動で見ていただけます。画像右上のボタンで一時停止、再開、手動での更新ができます

貧困減り寿命は伸ぶれどこの世界悪くなりゆくと人は感ずと

「現象」の「象」は「ぞう」にはあらずして「現像」の「ぞう」に近き「形(かたち)」の意味なり

仕事上よく知る人の訃報をば会誌にて知りしづかに合掌

世界の子供いま二十億人 この数は二千百年まで不変と予測さる

台風の余波の風吹く裏庭にちちろちちろとこほろぎ鳴くも

君が居て僕が居ることを当たり前と思える今の幸いを思う

「昇る時刻みはからひ外へつと出でて唸りつつ照れる名月を撮る」
「撮りたての名月を妻に見せたればに「ほんとにまん丸」と形に感心す」

アイルランド生まれの詩人が万葉集を英訳し日本の美質を説ける

「月に行きたい?」「ぜ~ん、ぜ~ん。月は地上にありて眺めるものさ」

911は悲劇なれどもそのあとの米軍による惨劇も言え

すがすがし吾に来る郵便物は激減す。大方は妻と娘へのもの

虫とは言へ記憶はたしか毎朝をたがはずここの叢(くさむら)に鳴く

患者はつまり‘patient’(ペイシェント)ゆえ須く忍耐強く(patientで)あらねばならぬ

尼寺の庭にて昼夜鳴きしきる虫の種類が日々ふえてゆく

真夜(まよ)にして習ひのごとく鴉らが不気味な声にて鳴き交はす 何故(なぜ)?

「台風はおとなしく過ぎしがそのあとの余燼の風がむしろ暴れて」「台風の余燼の風うけ変化(へんげ)する雲百態を写真に収む」

イギリス女王の国葬のこと世界中を賑はしをれどご当人は知らず

万葉集は好きだけれど歌謡曲の歌詞もいいよな、たとえば「津軽恋女」

名曲はもちろんいいが終ったあと襲う寂しさが何とも言えない

ささやかで些末な事にて満たさるる人の心のあはれこれの世

脳内に渦巻ける音は飛び去りゆく遠きジェット機の爆音なりき

この身いづれ宇宙そのものに同化せむ分子原子素粒子そして‘無’

「たいと」とか「びゃんびゃん麺」とか想像もつかない超超難漢字があるよ