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漢詩とは古典の類ひと思ひきて現代漢詩の多きにおどろく

歩みつつ熊蝉の声絶えしかと寂しむ刹那どどーと湧きぬ

可能性が1パーセントならひたすらに信じることだ99パーセントは

「蝉」もまた減りしの声あれど狭庭(さには)の木にさへ来て鳴く例年になく

投下の日を有難がるごと「原爆の日」と呼びなれてあはれ日本人われら

この朝が終(つ)ひの熊蝉かこれまでよりその声ややに弱く聞こゆる

ある時は故なく心の衝迫感わききてうろたへ叱咤す自分を

門脇に雑草のごと育ちたる二本の白百合咲き初(そ)めかがやく

将軍が‘民’を気遣ふはまれにしてたとへば実朝の八大龍王の和歌

鬼の容貌の人が天上の美音にてピアノ奏づるにわれ陶酔す

敷設済みの海底ケーブルはいつしらに地球三十周もの長さと言へり

我がもし男の子(をのこ)なりせば戦(いくさ)で死に今在らざりきと詠みし女人(によにん)あり

コロナ感染第八波が八月末に到来などと無粋な予告あり

わが市にも国際芸術祭の展示ありて妻も協力いきいきとして

真黒なる雲の塊が接近しそのまま落つるごと豪雨がしばし

「念」とふ字を「今の心」と読むならば「佛」は「人と金(かね、ドル)」といふことなのか

「‘るまた’とは「役」「没」「段」また「投」「殺」など多くの漢字の旁(つくり)部の文字」

裏の木にニイニイゼミ来て鳴き始め餌あさり騒ぐ雀らに和す

全世界に普及のインターネットはまたアウターネットでもあると思へり

今朝にして気付くは迂闊遠近のクマゼミの声いつしか絶えぬ

落書(らくがき)に「アメリカとEUに恋をしたウクライナをロシアが折檻している

蝉絶えし朝の散策たかだかとこほろぎ鳴けり常のくさむらに

ふる里の家には甥が一人住みいつしか荒れて雑草繁茂す

主幹深く傷つけられし金木犀じわりじわりと死にゆくあはれ

いつよりか裏庭に虫ら鳴き交はし涼風とともに「もう秋ですよ」

「冷戦に終止符打ちしゴルバチョフ氏九十一歳にて逝去の報あり」
「ソ連邦に終止符打ちしゴルバチョフ氏、かの国の保守派には裏切りととらる」