「独擅場（どくせんじょう）」を「独壇場（どくだんじょう）」と言い慣れてつい最近まで気付かなかった

なにごとか、夜更けにカラスらまた騒ぐ灯が明るくて眠れないのか

とどろきて車道から地響き、吾が裡の‘情’の琴線は支離滅裂なり

「正す」「質す」「糾す」いずれも「ただす」で意味違う中国人でも「日本語は難しい」と

朝（あした）より <菊晴れ> とふ語に勝るほどに全天ま青にて暑くさへある

過去録の並べる書棚をながめつつこれでよしとす　まだ先がある

雨天一転晴れ渡りたればヒヨドリらさかんに愛を交はしをるなり

夢幻： 行き行きて地の涯（はて）の奥かすみつつ着きたるは今わが在るところ 散りかかる花びらの中にわが魂（たま）のどんでん返るをいかにとかせむ

台風は大鵬（たいほう）が起こすとの古説思ふ古人の想像の奔放さ羨（とも）し

群がりて多彩に咲ける百日草ガス吐き通る車群にも自若