入神の業(わざ)といふことこの頃は自分に求むる思ひの強し
見よ今日はすごい快晴だ紺碧が深くて宇宙の果てまで続く
「時雨」の語源、「過ぐる」や「しばしば暮るる」とか聞きて思へりさもありなんと
猫の額の狭庭に黐の木立ちゐるが鵯(ひよ)、雀、尉鶲のほか奇声の野鳥も来る
青空を背景にかがやく紅梅の枝間を出入りし雀らあそぶ
岡本太郎の「太陽の塔」のあの顔のヒントとなりしとふ寺石忘れず
写し絵の老人を指し「これは誰?」と妻に問ひしに笑ひて答へず
もし一葉が今の世に出で札に載る自分を見たらばいかに思ふや
頭上低く朱の尾を見せて飛び去りし中型の鳥あり名は?と自問す
ビル陰より現れながら空に吸はれ蒸散してゆく雲片のあり