この宇宙に果あるものならその果まで行きて見たしも銀河のからくりを
案の定、‘人’は地球に倦むときはひたすら宇宙をむなしくめざす
抄歌集にいちにんの歌の‘時’は迅し笑へる父母が即棺に入る
稀(まれ)なれど乱数表に同一の数字が三つも並ぶことある
曲想のみ知りゐしこの曲もショパンなりきピアノの美音を最大限に示す
お地蔵を中心に並ぶ仏像群の中にきはだつ美女仏さま
「生きる」とは「息」の動詞化といふことを齢八十余にして悟る
あさなさなあまたの鳥ら鳴く中に美声にして奇声あり名は知らねども
羽音たて間近に鴉が舞ひ降りぬ何用なのか小首をかしぐ
紫陽花の華の緑の濃くなりてとなりの白紫の花に沈むも