脳内に渦巻く思考の寂しさを星座の影と思ひゐたりき
つづまりは死ぬものだけが進化して現在もその裔が存在す
メスとオスで鳴き方が違ふとふホトトギスこの耳でしかと聴きたきものぞ
鳩ならずまして鴉ならぬ鳥一羽 思ひつかぬままに飛び去りしあり
止(とど)まらぬ時の流れに抗はむ意志に疲れてむなしかりけり
世のすべてあるべきやうにありてこそひとりの平安もあるべかりけり
餌時刻に集まる雀ら吾が出れば一時避難す隣の屋根へ
朝朝をはげしく鳴きゐし蝉たちの声はや激減す八月なかばで
「すきやき」は「鋤焼」と知り納得す。「つくばい」は「蹲踞」と、これも自明か
名曲の録音をする、庭の木にスズメら騒ぐ声もろともに