裏の木にスズメら騒ぐたはむれに口笛で和せば一層さわぐ

人生で世に言ふ働き盛りの時期がざつくり記憶から抜け落ちてゐる

しかと視きツバメが飛び来て水溜まりから幾度も泥水を飲みて去るさま （ツバメの語源は「つちばみ」（土食み）と言うが・・。）

朝方に地平にありし雲も消え今は全天まっ青な空

競走馬の生産頭数は１万頭、ＪＲＡの売上金は３兆円とぞ

フッと今日の日付・曜日をど忘れしそつと腕時計にて確かめてをり

つくづくと春雨が泣く天と地をやはらかく包み春雨が泣く

宇宙の果、そのまた奥の奥の奥に過去の無数の‘命’ひしめく

何鳥？ 裏庭の黐の木に色々な鳥が来て奇妙な悲鳴をあげて去るもあり

朝ごとの小散歩にも変化ありてたとへば雀や鴉が減りゆく