2006年7月14日 / 最終更新日時 : 2022年3月31日 gotohman 生活詠 2006年7月14日 梅雨未だ明くるともなし川の辺(へ)に河鹿呼び合ふ声の元気さ 飼ひ猫か野良かは知らず眼光のみ民家の間(あひ)の闇にうごめく
2006年7月9日 / 最終更新日時 : 2022年3月31日 gotohman 生活詠 2006年7月9日 わが街はかっては繊維王国なりき・・・ 凋落の繊維の街を褒むるなど虚しきことをわれのみは為(す)な にょきにょきとマンション建つに景観などと虚しきことをわれは言ふまじ – – –  […]
2006年7月7日 / 最終更新日時 : 2022年3月31日 gotohman 生活詠 2006年7月7日 蛍火を見ずなりて久し水の辺(へ)にたたずめば杳(くら)き幻影のみ飛び ここ二日探し物して見付からず奥へ奥へと過去に分け入る 探し物しつつあれこれ出る過去の粘(ねば)き残滓に心囚はる
2006年6月18日 / 最終更新日時 : 2022年3月19日 gotohman 生活詠 2006年6月18日 久々に名古屋駅前を散策し日本は女性が元気を実感す 胸揺らし颯爽と夏の女人らは未来に微塵の不安を持たず 駅前にいつしか竣りし超高層ビルの先端に夏雲まつはる たけのこの伸ぶる速さに勝るなり駅前に次々超高層ビル聳(た)つ &# […]
2006年6月6日 / 最終更新日時 : 2022年3月19日 gotohman 生活詠 2006年6月6日 街灯に投影さるる自(し)が影の歩むがほどに闇に溶けゆく 生きて在ることを虚しと思ふほどの贅沢に慣れ今日も暮らしつ
2006年5月30日 / 最終更新日時 : 2022年3月17日 gotohman 生活詠 2006年5月30日 平家消え源氏蛍が青白き曲線ゑがきて池の端に舞ふ 二万もの幼虫放ちしと老いは言ふそのうち光の乱舞あるべし 鋭利なる三日月の裏に地球照ほのかに浮く見えゆかしさ深まる (「地球照(ちきゅうしょう)」:太陽光の地球からの反射を受 […]
2006年5月29日 / 最終更新日時 : 2022年3月17日 gotohman 生活詠 2006年5月29日 母の日の蕾の百合が花開きしばし薫りてはや萎みゆく ぎっしりと咲くミニばらに屋根までも覆はるるこの花屋の親し 葉桜の間(あひ)歩み来ぬ病院の青白きネオンが川面に揺れて