2004年9月3日 / 最終更新日時 : 2004年9月3日 gotohman ニュースから 今日の2首 身のうちに夏の激しき余熱ありそを冷やしつつ秋気急速 鈴虫に聴き入る耳をつん裂きてテロの修羅場の放映始まる
2004年8月31日 / 最終更新日時 : 2004年8月31日 gotohman 生活詠 今日の3首 月末の台風一過 大空を埋めてひろがりゆくうろこ雲 ーーー 窓際でパソコン打つに足元に来て鈴虫の涼やかに鳴く 上空の気流おさまり満月に照らされて浮く雲のふくらみ
2004年8月30日 / 最終更新日時 : 2004年8月30日 gotohman 生活詠 今日の3首 16号台風接近:- ヒーヒュッと殯笛鳴る ひとびとの胸の裡なる悲鳴を擬して 窓開けていよいよとどろく台風の渦の端なる風を通せる 吹き込める裂帛の風に驚きて慌てて窓を閉づる迂闊さ
2004年8月27日 / 最終更新日時 : 2004年8月27日 gotohman ニュースから 今日の3首 オリンピック狂騒曲に酔ふ国に大型台風しづかに近づく 夕べ見し楕円の月を夜の更けの闇奪ひしよ じわりと嵐 日日(にちにち)のこの平穏に冷水を浴びせて旅客機爆破テロ二つ
2004年8月20日 / 最終更新日時 : 2004年8月20日 gotohman 生活詠 太陽を裹める雲の断片の堪(たま)らず裂けて光飛び散る 柔道の王者井上オリンピックで負けの美学をあざやかに見す 地球みなオリンピックにざわめくとき鳩らゆらゆら夕空を翔く ことごとく真似する一歳の女(め)の孫よ なるほど人は […]
2004年8月13日 / 最終更新日時 : 2004年8月13日 gotohman 生活詠 今日の3首 塋域(えいゐき)にひと本立てる鶏頭の頭は血を噴く心臓の形 毎年のことだが偶然か必然か敗戦の日とお盆が重なる」 (新仮名) 殺し合い止めないままに人間らいよいよアテネでオリンピック開く (新仮名)
2004年8月12日 / 最終更新日時 : 2004年8月12日 gotohman 生活詠 今日の2首 黒き石しきつめし墓に夏なれば雑草(あらくさ)は伸ぶ石掻き分けて 伸び止まぬ墓の雑草引き抜かんとすれど地底で誰かが掴む
2004年8月10日 / 最終更新日時 : 2004年8月10日 gotohman 生活詠 今日の2首 屋上に望めば夕空一面はこがね散り敷く浄土の四海 ーーー (新仮名) 突風に歩行みだれる あわれ目に見えないものに人はよろめく