2009年2月8日 / 最終更新日時 : 2022年2月17日 gotohman 生活詠 今日の歌(2月8日) 駅裏に出でて仰げばビルの間に冬空こほる藍青色(らんせいしょく)に ビルの間にわづかに覗く冬空の深き紺青の奥の暗黒 冬晴れの穹に真向かひ思考止むこの藍色の果(はて)の先は何? ———&# […]
2009年2月6日 / 最終更新日時 : 2022年2月17日 gotohman 生活詠 今日の三首(2月6日) 紅白の梅を渡りて飛び交へる雀らの声がきんきんと響く 紅梅に群がりゐるは雀のみ もしやと観れど目白は居らず 鵯の一羽飛び来しが紅梅に群がり騒ぐ雀見て去る
2008年9月27日 / 最終更新日時 : 2022年8月20日 gotohman 生活詠 2008年9月27日 人々の慟哭するさま見るたびに生命(いのち)そのものを悲しと思ふ 生命(いのち)の歴史四十億年のすゑに生(あ)れし人類なれば尊きものを 世を統ぶるは兵器にあらず愛なりと言ひきる域には人到り得ず 人口二億六千万の一国が六十余 […]
2008年9月9日 / 最終更新日時 : 2022年8月20日 gotohman 生活詠 2008年9月9日 歩みつつツクツクボウシの声聞けば裡なる宇宙もたちまち秋めく 木曽川は分岐するとき白々と泡立ち一つは急流となる 朝(あした)より夕づく刻まで雲ひとつなく晴れわたり秋の河朱(あか)し 遊歩道に未知なる花々咲きをればデジカメに […]
2008年9月6日 / 最終更新日時 : 2022年8月20日 gotohman 生活詠 2008年9月6日 蝉すでに絶えはてたると思ひしにメタセコイアの梢に鳴くも 舂(うすづ)きて残り蝉また青松虫車の騒音がごちゃ混ぜに来る
2008年9月3日 / 最終更新日時 : 2022年8月20日 gotohman 生活詠 2008年9月3日 いみじくも作家は言った<悪>なしで小説や劇画は書けっこないと (口語新仮名) ——————————& […]
2008年8月20日 / 最終更新日時 : 2022年4月4日 gotohman 生活詠 2008年8月20日 ヒヨドリの雛(連作五首) 薄暗き歩道に落ちゐしヒヨドリの雛の感触がいまだ掌(て)にある 夕闇に鵯(ひよ)鳴き低く飛び回る母鳥と知るに間は要らざりき 道の上(へ)に黒き小物がぴくつくを掴まんと手を伸ばせば飛び立つ 鵯(ひよ […]
2008年8月18日 / 最終更新日時 : 2022年4月4日 gotohman 生活詠 2008年8月18日 油蝉がコンクリートにしがみつきいっしんに鳴く羽も破れて わが街の神社は鴉の栖(すみか)にて「捨て猫はカラスの餌」と立て札