旧暦四日、雲なき夜空に月はなく星さへ見えぬ　不気味なりけり

ざっくりと右側大きく削られて更待月（ふけまちづき）が昇りくるなり

名にし負ふ爆弾低気圧襲ひきて寝待月（ねまちづき）いま涙にくるる －－－－－－－－－－－－－－－ 原子力空母の寄港は反対の声を押し潰し今は常態化 米日で挑発をして中国の軍事的暴発を待つ構図不気味なり

居待月（ゐまちづき）もはや丸いと言ひ難く憂ひ顔にて昇り来たれり

やや厚き鯖雲生（あ）れて悔しくもスーパーフルムーンがフルには見えぬ 皮肉にも立待月（たちまちづき）は雲一つなき大空を悠然とわたる

閉（さ）す雲をかがやかせつつ十六夜（いざよひ）の月は向かふで何思案する

真夜に目覚め闇に聴覚さとくして遠き近きに鴉ら諍ふ 目の覚めてあらためて知る真夜にしてくさぐさの音絶ゆることなし

正確に時きざむごと鳴き続くるクツワムシなりその持続力はや －－－－－－－－－－ 安保法案反対の市民を理解不足ゆゑと誤魔化す政権の欺瞞

この世には人智を超ゆる事象多しされどすべてが自然の理に沿ふ 微細・極大のすべての事象も自然の理に従ひ起こる人には不可知でも あまりにも精妙極まる生命の営みもすべて自然の理の内 身を統ぶる生化学現象も水・熱が高きより低きに […]

輝り翳り気色変幻に夕雲の幾条よこたはり日を玩ぶ