台風が通過中にて家を打つ風の又三郎に脅されてをり

動物の大量絶滅は過去三度　今が四度目、人間のせいで 人類が自らの滅亡も早めると。聞いて大笑いあまりに同感で （新仮名）

中心なき宇宙に無数の星が浮く不思議問ひ詰むれば引き合ふと知る

耐へられぬこの蒸し暑さに真冬なる凍（こご）ゆる寒さがふいに恋しき

真向かひの家並（やなみ）の上に積乱雲高く聳えて脅かすなり

あはれにも小島国（せうしまぐに）の日本にはつひに老荘は生まれ得ざるか

美術館で日本画室から洋画室へ移り‘雑然’の印象を受く

暮れどきの鬱払へとや見晴るかす天に一つの眼（まなこ）あらはる

土俵下に待つ力士なぜか土俵上の勝負を観ないと最近気付く」

美雲みてデジカメ取りに戻りたるほんの１分で雲形激変す