空(そら)であり空(から)でありまた空(くう)である。全てが滅し全てが生(あ)るる
驟雨後に夜が明け晴れて秋のやうな絹雲たなびき気分も解(ほつ)る
西に浮く雲裂き日箭(ひや)の射す下方 爆音たてて軍用機よぎる
やんぬるかな人の精神は吾が願ふほどには進歩せで武力を好む
夏の雲わぁーと湧ききてたちまちに消えゆきしあとに晩春の雲
不思議だな、どんな動物でも赤ちゃんはとても可愛い。妻も認める
いんいんと脳(なづき)を巡り止まずけり テレビで「こきりこ節」を聞きしより
剪りそこねどんどん伸びる十指の爪 ああ僕は確かに生きている (死んでからもしばらくは爪は伸びるというが。)
何も来てをらずと知りつつガラケー見る。無用の用と言ふべかりけり
新元号に慣れむと幾度も「令和」と書けどまだまだ「平成」が顔を覗かす