気が緩み呆（ぼう）とせる時おそひくる此の虚しさは what? and why

空半分晴れてはをれど雪が舞ふ風花にしては多く舞ふなり

木曽川の河川敷より遙かなる御嶽山（おんたけ）撮るになほ煙うつる

２世紀も前 或る男の脳髄に生まれし旋律が吾が脳かけ巡る

二月中旬、あたたかくしてしとしとと雨降る さながら卯の花くたし

近づきて遠ざかりゆくパトカーのサイレンの果の修羅場を想ふ

「自分の目で視て確かめよ」と言ふなれど時には‘錯視’とふ落とし穴ある

きらめきて金星が西に浮かべるを望遠レンズで撮れどただの‘点’

ＡＩの美空ひばりが新曲をＡＩの声にて唄ふ かなしからずや

“存在”の本質はまさに素粒子のダイナミズムに帰せらるるべし “宇宙の死”とはダイナミズムの止むことにて絶対零度が支配する時 宇宙自体の究極の死は“光”さへ凍る絶対零度の地獄