鳩数羽そろひて飛翔し神社なる屋根に並ぶを繰り返すなり

さゐさゐと降る雨かなし天は晴れいづれへ開くか心とふ宇宙

躍動する神馬（しんめ）の像を太陽に向かふ角度に見て宙を駆く

（新仮名）： 宇宙には中心はない、それゆえにアナタでもボクでも中心であり得る

朝戸出（あさとで）にひとひら顔に触れたるがその後あまねく初雪そそぐ

この宇宙に幾垓の星あらうとも生命（いのち）育むはああ地球のみ （１垓（がい）＝10の20乗＝１万京＝１億兆）

（新仮名）： 名を成せばどんな言い訳も通用する。名を成さぬ人は言い訳無用で

宇宙に泛（うか）ぶ青き球体のうつくしさ唯一無二の地球とふ星 有り得ざる奇跡になりし地球はさらに生命といふ奇蹟を生みき

東京へは‘上京’ならば京都へは‘上洛’と言はむ。自（し）が市へは‘帰郷’

十羽ほど庭木に集ひて雀らが‘鳥語’にてさかんに会話してをり