肘張れど脚ふんばれども加速する“時”の走りはとどめかねつも

意味知る意味あるやあらずや唱ふるは光明真言「おんあぼきゃべい・・・」

仏法に「十戒」のあり聖書にもありて中味の酷似に驚く

“人生の目的”は“欲”とは別のものされど果て無き点は同じで

思へらく心経の一句「不生不滅」は‘生命（いのち）’の本質を端的に述ぶ

前世（ぜんせい）や死後の世界は存在すと熱弁ふるふ知識人あり

“進化現象”自体に合目的的なる‘意志’なくば“人”にまで進化は至らざまし “進化現象”に合目的的なる‘意志’あらむ されど何の意志かは人智のほかなり

めらめらと思惟野（しいや）もえたつ 心なす量子ことごとく火を噴き止まず

「‘辞書’‘辞典’は‘聖典’にあらず」は正論ならむ何ごとも丸呑みにすべきにあらず

過去未来はなべて幻想 現在とふ時間の尖点のみに生きてをるなり