（梧桐）：

「真白なるひと群の百合が光輝はなつ忙（せはし）き国道沿ひの花壇に」

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「国際情勢悪化と煽り“武”に走る。悪化を牽引する愚とも知らずに」

「視野狭く狭量なる首相をいただきてわれら国民は嘆くのみにや」

（梧桐）：

「もの悉皆一つの“気”より成れること荘子は言ひ当つ思惟のみにより」

「東洋の“気”はエネルギーつまり“光”。聖書も「初めに光ありき」と」

「宇宙開闢以前は光のみありて物質創成の過程は神のみぞ知る」

「身は同じ大きさの子に口移しに親が餌をやる雀に見とれぬ」（梧桐）

「あれほどに多く来てゐし雀らのはたと来ずなりぬ　黒猫通る」（梧桐）

「近接して雌蕊・雄蕊を持つ花の自己受粉せざる不思議を思ふ」（梧桐）

「近親交配は遺伝的不良を起こすなり。まして自己受粉などは禁忌のことぞ」（梧桐）

理論物理の未来：
「追ひ追ひて量子の世界のさらに先へ進まんとして直覚の領域へ」（梧桐）

「最先端の物理理論は究むるほど五里霧中へとますます入りゆく」（梧桐）

「100億余年の奇跡の歴史は痛快なり宇宙開闢より人類繁栄までの」（梧桐）

「この身成す極微（ごくみ）の粒子ひとつひとつに100億余年の歴史あるなり」（梧桐）

「二二は「し」で二五は「とを」また十六は「しし」なり　おもしろ万葉仮名は」（梧桐）

「左右は「まで」八十一は「くく」にして古人（いにしへびと）は表記に工夫す」（梧桐）

「咲き闌けてなほ濃く放つ芳香はオーニソガラム・サンデルシーでも」（梧桐）

（梧桐）：

「やうやくにオーニソガラム・サンデルシー咲き満ちてほのかに芳香はなつ」

「わが市中に“八幡”とふ名の地区ありて万葉集の歌にも詠まる」


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「軍事的強化の施策の言ひわけに周辺状況の悪化を喧伝す」

「米国の戦略に与（くみ）して軍事的包囲網敷き中国を挑発す」

「かつて日本もアメリカの挑発に耐へられず戦端を開き惨めに敗（やぶ）る」

「口先で国際平和への貢献を唱へて首相は好戦策画す」

「わが市内に子四人道連れの心中あり母一人には過酷な世ならん」（梧桐）

「白妙菊（しろたへぎく）異様に伸びてなすすべなし曲折の茎の尖に黄の花」（梧桐）

「開花近きオーニソガラム・サンデルシー、花盗人を如何に避くべき」（梧桐）

「たかが絵画一枚が215億円とぞ。巨匠崇拝の狂気の極点」（梧桐）

「ピカソの絵が215億円なら運慶の仏像などは値が付けられぬ」（梧桐）

「安保法制を安倍法制と読み違え、いや間違いではないと思い直した」（新仮名）（梧桐）

「世を思へば憂ひ深まれどとりあへずは生きゐることに幸せを感ず」（梧桐）

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ヒットラー：
「貧弱な一画学生を極悪の独裁者に育て上げしは取巻きらなり」（梧桐）

（梧桐）：

「陽を享けて一面黄の色に咲く花のガザリアなれど陰ればしぼむ」

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「首相訪米の土産がオスプレイの購入と首都圏へのその配備とはおぞまし」

「隙見せし日本にここぞとアメリカの軍産複合体が襲ひかかる図」

「道行けばくさぐさの花咲き競ひ草木も元気　人も斯くあれ」（梧桐）

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「改憲なら外国軍基地禁止条項を入るるべしとの意見に首肯す」（梧桐）

「見ゆる星が数個にすぎぬ街に住みをりをり無性に天の川恋ふ」（梧桐）

「最近はオリオン星座さへ見にくくて世の中じわじわと曇りてゆくも」（梧桐）

「青空をバックに梢の新葉を撮らんとするに白雲伸び来ぬ」（梧桐）

「瑞々しき新緑のそがひに刷かれゐし長き絹雲はみるみる消えぬ」（梧桐）