「夕焼け空見つつ想へり核ミサイル撃墜されて汚染する空を」（梧桐）

「“防衛”の名のもとになさるる軍拡が戦争推進の主因となり勝ち」（梧桐）

「天覆ふ雷雲そのまま地に落つると紛ふばかりの豪雨がしばし」（梧桐）

（梧桐）：

「「をり」を「おり」、「ゐる」を「いる」などの改変は視覚効果を無視の愚策ぞ」

「「つづく」と書くに根拠ありしにほぼ同音を理由に「つずく」と書かせる浅慮」

「旧仮名を捨てし学者ら浅はかに発音重視で字面を慮外」

「聞き慣れし朝の熊蝉の合唱が今朝は聞こえぬ　寂しき一事」（梧桐）

（梧桐）：・・・

ヘレン・カルディコット著「狂気の核武装大国アメリカ」に拠る：

「有力な政治家抱き込みアメリカの軍産複合体が <平和> を阻止する」

「米軍の陸海空が競ひ合ひ核武装すすめ退（ひ）くこと知らず」

「米軍の核力に比すれば <北> のそれは赤子以下にて　怯ゆるも宜（むべ）なり」

「旧ソ連の諸国をＮＡＴＯに抱き込むのも兵器売り込み儲けんがため」

「核戦争に勝者はなくて人間を含め全ての生命を消す」

（マスコミは、北朝鮮の核の脅威を言うだけではなく、こうした現実も同時に伝えるべき。アメリカに敵視されている北朝鮮ほかの国々の怯えも。なお、上記書籍の著者カルディコットはオーストラリア出身だが、アメリカ在住が永く、ハーバード大学にも籍を置いていた。）

「遠雷か遠花火かと耳すます地平よりくる鈍き轟きに」（梧桐）

「呆れたり核科学者らは研究の達成感もとめ核爆弾つくる」（梧桐）

「広島型原爆の千倍の威力もつ核爆弾が万余も世界に現存す」（梧桐）

「間（あひ）に在るビルのシルエットを浮き立たせ遠き花火のあぶく沸き立つ」（梧桐）

「本気とは思ひはせぬがアメリカと北朝鮮の口喧嘩はげし」（梧桐）

「思へらく神が生半可に人間に知恵を与へしは重罪ならずや」（梧桐）

「空爆に家族亡くして嘆く観て人間を創りし神を恨むも」（梧桐）

「過去・未来へ瞬時に移るドラマなどはアインシュタインを遙かに超ゆる」（梧桐）

「台風が通過中にて家を打つ風の又三郎に脅されてをり」（梧桐）

「殖えつづけ世界人口七十二億人かたや日本は減りゆくあはれ」（梧桐）

（梧桐）：

「動物の大量絶滅は過去三度　今が四度目、人間のせいで」

「人類が自らの滅亡も早めると。聞いて大笑いあまりに同感で」（新仮名）

「中心なき宇宙に無数の星が浮く不思議問ひ詰むれば引き合ふと知る」（梧桐）

「耐へられぬこの蒸し暑さに真冬なる凍（こご）ゆる寒さがふいに恋しき」（梧桐）

「真向かひの家並（やなみ）の上に積乱雲高く聳えて脅かすなり」（梧桐）

「あはれにも小島国（せうしまぐに）の日本にはつひに老荘は生まれ得ざるか」（梧桐）