2022年2月1日 / 最終更新日時 : 2022年2月1日 gotohman 短歌を月毎に画像で見る 2022年1月の短歌 画像をクリック(タップ)すると自動で見ていただけます。画像右上のボタンで一時停止、再開、手動での更新ができます。 生命は海から陸へも広がりしがその逆もあり例へばクジラ今年こそコロナ禍を超え連帯と平和の世界にならむを祈る宵ごとに群鴉(ぐんあ)が黒々と乱舞して叫喚とともにおどろおどろし地上にて最も近くそしてまた最も遠きは今居る地点風強く人家の上に宙たかくカラス威しの凧が暴るる鳥は種(しゅ)ごと飛び方違ふヒヨドリは滑空もまじへバタバタスウィースウィーソダチとふ純白の馬が疾駆する正に天馬が翔(かけ)てをるなり定刻に餌やる雀らこのごろは電線にずらりと並び待ちゐるテレビドラマの惨劇は現実に起こり得る人生は正にドラマであるから人間の肉体がかくも美しく躍動するのか 内村航平さん歩み出てしばらくののち淡雪(あはゆき)の流れ来にけり朝の市街に広範に普及のすすむ電子器機もゴミの山つくるつまり‘e-waist’(イーウェイスト)を今冬すでに三度目の積雪は八センチ ベランダにくつきり鳥らの足跡ゴミの量 世界で年間二十億トンと聞けば人間の傲慢さらなりヒヨドリの声音(こはね)は二色(ふたいろ)だみ声とヒーヨヒーヨと 使ひ分け知らずランダムな直線図形に曲線群まじらばひときは美しと見る朝朝にすれ違ふ中年のサラリーマンある日より急に「おはよう」を交はすバイデンさん中・ロにさかんに口を出すこのごろ人気下降の故か暗闇にたむろする鴉らを撮りたるにそれぞれの両眼するどく光る空(そら)を撮る。ただただ深き紺碧の空なり‘無’でなく‘空(くう)’でもなき手応へに哲学と言へば専ら西洋の思想の紹介、日本人として恥づかしくはないかこのごろは人類も永久(とは)に残るべき‘種(しゅ)’とも思へずなりにけるかも排泄物は飲食物の残滓(ざんし)のほか二割がほどは消耗体組織次の論理に誤りありや?