2001年12月1日 / 最終更新日時 : 2022年1月27日 gotohman 短歌を月毎に画像で見る 2000年と2001年11月までの短歌 短歌ホームページ「ものぐさ」開設当時投稿させていただいた梧桐 学の短歌です。 画像をクリック(タップ)すると自動で見ていただけます。画像右上のボタンで一時停止、再開、手動での更新ができます。 ものぐさで野の花も見ずぐったりと酒をなめては猫のびている世紀末と言へば暗きに傾くを新世紀秘めて白蘭咲けり千年が過ぎて新たな千年が始まるんだから何か始まれさらぎの暗き夜空に雪乱れひとひらごとが生きて光れり辛夷やや蕾の固さゆるめをり花天心に至れば春か単純に且つ精細に図られしモンドリアンの色面分割新緑の山腹を滝が白々と落ちる おりおり翳りをおびてほの暗き紫陽花寺に紫陽花の梅雨深むほど色顕ちてきぬなか空に雨こもらへば闇白し二階より見る路面の冥さ美術館で日本画室から洋画室へ移り‘雑然’の印象を受く火口湖にみどりのさ水湛へつつ阿蘇中岳は迷妄のテロにアメリカ炎上しさめざめと吾が心悲しむ雨後(うご)の朝、地に湿潤の空気満ち日にさんさんと遠山紅葉(もみぢ)「隣り合ふ組ごと目には見えぬ壁立ててレストランに幾多の世界」(梧桐)夜明け前 屋上すごく冷えまさり四方にはしる獅子座流星群