2019年2月18日 / 最終更新日時 : 2022年1月18日 gotohman 短歌を月毎に画像で見る 2019年1月の短歌 画像をクリック(タップ)すると自動で見ていただけます。画像右上のボタンで一時停止、再開、手動での更新ができます。 絶ゆるなく水は波立つ世を統ぶるダイナミズムの象徴として衝迫の思ひは青年期までのもの 年末年始もたんたんと過ぐ人災もさまざまあれど戦乱を超ゆる人災あるべくもなし極点をぐるぐる回らば短時間に何日も過ぎん 面白からずやしみじみと苦渋の思ひ滲ませて防人の歌は拙くも佳き古韻なれど古典的歌人らをつくづくとプロの歌詠みとあらためて思ふ「驚きぬ中国がいつしか進歩遂げ月の裏側に探査機運ぶ」「月面の裏側までも人間が荒らさば兎の隠れ場所なし?」「隠れゐんかぐや姫まで驚かす月面の裏側に探査機が来て」吐く息がほんのり白い、この程度で「寒い」と言うのは情けないよな「目覚めゆく街を嘉してあかあかと日の昇りくるを歩道橋より撮る」「板のごと空を覆へる雲の縁(へり)を焼き尽くすがに朝日が昇る」活躍に梅原猛氏は不死とさへ思へしがつひに身罷りにけり着々と辺野古への土砂の投入が続きて海が泣く人々が泣く七十八で始め今は八十六歳の媼が空中ブランコ乗りとぞイギリスのフィリップ殿下九十七歳(くじふなな)が運転中に衝突事故を皮までも食べらるるといふ国産のバナナの普及を我も待つなり「君知るや運用損にて国民の年金が四兆円も消えしと伝ふ」「君知るや先進国で日本だけ会社員の給料が下がり続くるを」「企業らの留保金じつに二百兆円 消費増税分と同額の不思議よ」人すべてが自分のようなら戦争は起こらぬと言える人でありたい白鵬が3連敗して思へらく乱数にも3連続同数のことありあるかなき雪まひきたりて干し物に掛からんとせるたまゆらなれど西に座し朝日迎ふる伊吹山その雪肌をべに色に焼かる張りつむる雲の下方を黒雲が毛髪のごと乱れて流る三百万戦死者の犠牲で今の繁栄があると言う。戦争がなかったら今がないかのよう核兵器きそふニュースの流れつつ甍を濡らし氷雨降る見ゆ