2019年5月1日 / 最終更新日時 : 2022年1月16日 gotohman 短歌を月毎に画像で見る 2019年4月の短歌 画像をクリック(タップ)すると自動で見ていただけます。画像右上のボタンで一時停止、再開、手動での更新ができます。 朝ごとに懐中時計のネジを捲くもとより頭のネジも捲くなり「令和」といふ墨書いづれも「令」の字の縦棒の処理に困つてをるな入学試験入社試験とさまざまに人の差別化が常態化せり「「‘死’あればこそ‘生’はあるなり」「‘生’あれば‘死’がある」ことの裏返しにて」「「死を見ること帰するがごとし」は「生を得て呵々大笑す」と同義語にして」「人間の歴史は乃ち戦争の歴史」と言ふ声 あはれ人間「確かなのは「世界平和は理想論」と言う人たちが戦争起こす」 「でかでかと「また核弾道開発」と新聞に かくて戦争気分を醸成するなり」 「敵国など地上には無い我々と同じ人間の国々あるのみ」欅はたメタセコイアらけぶるがに若葉噴きゐて吾も変若ち返るラジオにて女優が「雪国」を朗読すドラマに観る彼女と別人の声に家前のハナミズキやうやく咲き始め白き球体にな“時間”には実体は無い。行動や思考すなわち時間の表出「フラット化進む世界に何ゆゑか経済格差は拡大つづくる」「意思」と「意志」の差違あいまいにてしばしばも人ら混同して使ふもをかし軍隊や兵器を減らす方向へ舵切らば人類の未来ひらけむ砂粒のやうなる野の花に夢中になり接写してゐる妻の愛しさ「日本の未来」は大事さはあれど「世界の未来」がさらに大事では?降りゐるとも見えざりしかど春の雨 甍が銀色(ぎん)に輝(て)るを見て知る「朝風に若葉がそよぎ陽を反(かへ)す この平穏を詠まざらめやも」 「絶え間なく若葉を風が揺らしゐてちらつく朝日に鬱心さらす」極右青年ら軍歌をがならせ街宣す彼らは学校で何を学びし