2019年6月1日 / 最終更新日時 : 2022年1月16日 gotohman 短歌を月毎に画像で見る 2020年5月の短歌 画像をクリック(タップ)すると自動で見ていただけます。画像右上のボタンで一時停止、再開、手動での更新ができます。 新元号に慣れむと幾度も「令和」と書けどまだまだ「平成」が顔を覗かす何も来てをらずと知りつつガラケー見る。無用の用と言ふべかりけり剪りそこねどんどん伸びる十指の爪 ああ僕は確かに生きているいんいんと脳(なづき)を巡り止まずけり テレビで「こきりこ節」を聞きしより百万種の動植物が絶滅に瀕してゐるとふ 人間活動のせいにて兵器類持ち過ぐる故の大国の独善と悲哀を思ふことあり不思議だな、どんな動物でも赤ちゃんはとても可愛い。妻も認める夏の雲わぁーと湧ききてたちまちに消えゆきしあとに晩春の雲退位礼正殿の儀にて安倍首相「願って已みません」を「願っていません」と読む ああ!!やんぬるかな人の精神は吾が願ふほどには進歩せで武力を好む西に浮く雲裂き日箭(ひや)の射す下方 爆音たてて軍用機よぎる驟雨後に夜が明け晴れて秋のやうな絹雲たなびき気分も解(ほつ)る空(そら)であり空(から)でありまた空(くう)である。全てが滅し全てが生(あ)るる六千度の火球が一億五千万キロ彼方よりギラギラと炎天下に雀ら元気に騒ぎゐる 想へば雪中でもさうでありしかな要人の訪日すらも選挙戦に利用する政治の汚さを見る君知るや 己(キ)と已(イ)と巳(シ)とふ漢字の差異 この紛らはしさは漢字ならでは「死すなはち底なしの闇に落ちながら人間は叫ぶ「もっと光を!」」 「生き物は当然ながら二度死なない二度生まれるのなら話は別だが」 「死んだあとあの世に逝っていずれまた死ぬのだろうか 頭が変?」