2020年2月1日 / 最終更新日時 : 2022年1月10日 gotohman 短歌を月毎に画像で見る 2020年1月の短歌 画像をクリック(タップ)すると自動で見ていただけます。画像右上のボタンで一時停止、再開、手動での更新ができます。 元旦の日はたちまちに昇りきて高きビル、低き家、歩く人染む初詣の人らおほかたは無神論者されど溢れて道路にも並ぶ似たるかな新年一般参賀とて皇居にひしめく群衆と初詣と「知らずして妻と初めて初詣 美濃一ノ宮なる南宮大社に」「初詣に南宮大社も大混雑 はなれきて仰ぎぬ朱の大鳥居を」「禍禍(まがまが)しき新春のニュ-スよ米軍がイラクで再び殺人しをり」「イラク混乱の元凶でもあるにアメリカが未だに武力の誇示を続くる」「科学などトップのアメリカ今もなほ精神面では西部劇時代」「思へるはアメリカにとりて人の命 米人以外は鴻毛の軽さか」「イランにてアメリカ抗議の大群衆に五十人余の圧死者が出ぬ」「電車より満月が見えて教ふれば相席の女(ひと)スマホ止め見る「旧暦の十七日なれど今宵の月 東に大きくまん丸に照る」夜の明けて西方の空に昨夜(よべ)東に見し満月が雲まとひ浮かぶそれぞれに過去の人生にじませて傘寿の輩(やから)の同窓会とぞその寿命せいぜい百年の人間が「宇宙もいづれ滅す」と真顔で「“もの”悉皆分解し尽くさば究極は極微粒子(ごくみりふし)と真空に帰す」「“無”に満ちて般若心経はまぎれなく究極の真理をずばりと言ひ当つ」限りなく遠き未来崩れ雲なほ崩れつつ南東へ走れるを見て早足となる学童に通学用の防弾かばん持たせるというアメリカの現実ドラマのネタあまたあるのに何ゆゑか人は「殺し」に快を求む「事」と書かば客体化して違和感ある「こと」あることに気付きて久し「事」としては違和感のある「こと」あるは日本語固有と思うがいかに「言ふ」と書くは印象強過ぐる「いふ」がある。これも日本語固有なのだらう楠(くす)幾本たかだかと立てるを風の捲きざわめく音の境内に満つ豪州の大山火事にて焼け死ぬは 樹木のみならず億超す動物らも