2020年3月1日 / 最終更新日時 : 2022年1月9日 gotohman 短歌を月毎に画像で見る 2020年2月の短歌 画像をクリック(タップ)すると自動で見ていただけます。画像右上のボタンで一時停止、再開、手動での更新ができます。 “I love you”を「月がきれいだね」と訳すことよく知られているというのだけれど一本でも生えよと注ぐトニックの頭皮に沁みる寒の冷たさ地球から樹林がどんどん消えてゆく山火事により伐採により録(と)りためしビデオやDVDを全て観るためには二百歳まで生きねばならぬ「シロアリは二十四京(けい)蟻一京、人間七十億余が住む地球なり」「シロアリの‘王’は五十年‘女王’二十五年‘兵隊’アリは十年の寿命とぞ」いつよりか口癖になりし「どっこいしょ」夫婦で互(かたみ)に笑ひ合ふなり旨さうな団子状の雲がつぎつぎと二月の空を流れ行くなり「寒波だ」と聞きて何度も息吐けど白くはならぬ 疲れてしまへり今冬は雪を見ぬまま過ぎこしが二月半ばに舞ふ2、3片「“存在”の本質はまさに素粒子のダイナミズムに帰せらるるべし」「“宇宙の死”とはダイナミズムの止むことにて絶対零度が支配する時」「宇宙自体の究極の死は“光”さへ凍る絶対零度の地獄」AIの美空ひばりが新曲をAIの声にて唄ふ かなしからずやきらめきて金星が西に浮かべるを望遠レンズで撮れどただの‘点’「自分の目で視て確かめよ」と言ふなれど時には‘錯視’とふ落とし穴ある近づきて遠ざかりゆくパトカーのサイレンの果の修羅場を想ふ二月中旬、あたたかくしてしとしとと雨降る さながら卯の花くたし2世紀も前 或る男の脳髄に生まれし旋律が吾が脳かけ巡る木曽川の河川敷より遙かなる御嶽山(おんたけ)撮るになほ煙うつる空半分晴れてはをれど雪が舞ふ風気が緩み呆(ぼう)とせる時おそひくる此の虚しさは what? and why紫の雲が茜に染まりゆくしばし燦然たる七色グラデーション時計のこと デジタルは‘現時点’のみ示しアナログは今・近過去未来を同時に「2020年2月22日の今日からもう2022年のこの日が待ち遠しい」「ニャンニャンニャンで2月22日は猫の日と。だけど竹島の日でもあるのだ」乏しきとふ先入観を吹き飛ばし二月も家家に花あふれたり「ソーラー発電万能ならず これもまた熱を発して気温を上ぐとふ」「クリーンなる風力発電も騒音の害、されば海上敷設の進まむ」引きこもりは悪(あ)しと聞ききて新型肺炎出できて急に引きこもれとは思へらく2222年2月22日を迎ふるには三百歳まで生きねばならぬ思へらく2222年2月22日を迎ふるには三百歳まで生きねばならぬ寒空にたなびく白雲を凝視する やがて眼底にて渦巻き始む洗面台にガラスのコップ