2020年4月1日 / 最終更新日時 : 2022年1月9日 gotohman 短歌を月毎に画像で見る 2020年3月の短歌 画像をクリック(タップ)すると自動で見ていただけます。画像右上のボタンで一時停止、再開、手動での更新ができます。 3月だ!春になった!と五体なす全細胞がふつふつと沸く「境内に幾本もたつ老楠(ろうくす)の大きく繁り合ひ神韻を奏づ」「神池(かみいけ)に真鯉緋鯉ら交差して泳げる下ゆく金の大鯉」朝まだきあまたの雀ら寄りきたり餌場に騒ぎ妻を起こせり「真青(まっさを)な空に魚型(うをがた)の小(ち)さき雲忘れられたるごとく浮かべる」「消え去りゆく雲の薄片写しきて振り返ればすでに残欠すらなし」幾月も癒やしを呉れしポインセチアいのち尽きしや葉を落とし初(そ)む晴れ渡り春の陽差のみちみちて雀子たちも喜々と騒げるエネルギー源もとめて彷徨(さまよ)ふ人類よ 地球深部は無限熱源新時代・・人間活動がいつの間に地球環境を変ふるほどなり驚くべし、1970年以来生物の多様性が6割も失せぬ運慶とベートーベンと黒沢明 三人(みたり)に貫流するは‘重量感’か株価をば‘新型コロナ’が食らふごと急落にあへぐ世界経済ひと月前、来(こ)られ読経して下されしご坊六十歳の急逝に愕然「幼児期に母うたふを聞きし‘御詠歌’は今も鮮明に脳裏に残る」「幼き日に母の唱ひし‘御詠歌’の陰(いん)なる旋律いまも世にあり」濃紺の夕空を裂き尖鋭に西山めがけ白線伸びゆく国道に引き直されし白線が異様に眩しく輝く朝(あした)清国(しんこく)と徳川幕府の継続の年数はほぼ同じ 偶然だらうか屋上を雀ら走るかすかな音 目覚めつついと愛らしと聞く「軍隊を持たず国民の幸福が最優先の国あり コスタリカ」「軍事費をゼロにし福祉や教育に回し消費税はゼロで幸福最高」「軍隊を持たねば侵略さるるといふ負の妄想はもう止めにしやう」言葉は discrete 情動は continuous 両者を繋ぐは imaginationエネルギーよりエクセルギー消費に励むべしと言ふは易けれど如何にせむとや開け放つ窓より入る朝風に春とけ込みしやはらかさありたまさかにテレビ点(つ)くれば コロナ、コロナ、コロナ、世界の終はりと思ふがほどに脳機能の基底にも量子的効果ありと量子コンピューターの開発すすむささやかな幸とは例へばセーターにハートの形の毛玉を見たとき裕福度高く幸福感は低い日本 まさしく幸福は金では買えない「裕福度高く幸福感は低き日本 貧富の格差の大なるも因」「裕福度高く幸福感の低き日本 貧なる層の多きも一因」早朝より雀らさかんに鳴き合へる餌をたつぷりと食ひしなるべし駑馬十駕を信じて励みし学生らされど入試は‘コロナ’に乱さる