2020年12月1日 / 最終更新日時 : 2021年12月31日 gotohman 短歌を月毎に画像で見る 2020年11月の短歌 画像をクリック(タップ)すると自動で見ていただけます。画像右上のボタンで一時停止、再開、手動での更新ができます。 サイレンに続きマイクで叫ぶ声 晩秋の朝ひどくものものし‘金(かね)’のみにあらで‘権力’にも‘強欲’はあること明らか大統領選に戦争は技術革新を促すとその‘惨’を無視する論もありたり月の下方に赤くかがやくは火星ならむその近さゆゑにめづらしと観つ人々の名を見るたびにご両親の心と期待の篤さを思ふ花の露見てさへ紅涙に袖濡らしし古人(いにしへびと)の感性羨(とも)しいつ見ても建築中なりし駅前ビルしばし忘れゐていま建つを知る似ていても混同などするおそれのない文字ある例えばホと亦と赤と「“進化現象”自体に合目的的なる‘意志’なくば“人”にまで進化は至らざまし」「“進化現象”に合目的的なる‘意志’あらむ されど何の意志かは人智のほかなり」やすやすと報ずるものかな内戦にて何百人死亡と 武器は外国製内戦とてアメリカ製武器にて殺し合ふこの悲劇をアメリカは嗤ひをるやも歩みきて虹立つを見るその脚はビル幾棟を彩りてありおほかたの葉は落ちたりし花水木 朝の陽を透き寂しげに立つ厨辺(くりやべ)に林檎の香りただよひて白秋短歌をふと想ひ出づ地球上の七十億人平穏なれ そを乱す輩に鉄槌を!神よ人生の“起承転結”ついに“結”、「有終の美を」などと人は言うけど「おさんどん」は厨の女子(をなご)のことなれど「お三度ん」とふは誤りなりき剪定を今日こそせねばと思ひつつ天候悪化が怠惰を許す西方に浮く朝の雲ゆつくりと流れて虹の断片を生むかすかにも朝焼けしける千切れ雲とほき家並(やなみ)の上を左方へ街宣車が軍歌をがならせ通り行く何ゆゑ戦争好きは生(あ)るるやいづくより連続高音聞こゆるや そは耳鳴りとながく気付か般若心経を文字なさぬ文字にて走り書きし目に見えぬものに叱られてをり朝焼けに雲の縁辺赤々と炎(も)えて市街を焼き尽くすかと花水木の実のみ残った細枝にサーカスをしてカラスら数羽蒼穹に音のみ立てて航(ゆ)く一機 一万メートルを超ゆる上空か