2024年10月6日 / 最終更新日時 : 2024年10月6日 gotohman 短歌を月毎に画像で見る 2024年9月の短歌 画像をクリック(タップ)すると自動で見ていただけます。画像右上のボタンで一時停止、再開、手動での更新ができます。今回から使っているプラグインのデザイン変更のせいか最初に表示される画面が今までと異なりますが画面右側(スマホ等では上部)のXのアイコンをクリックなさると今までと同じスライドショーで見ていただける表示になります。(画面説明図を開く) あるドラマでさめざめと泣く乙女子の黒髪にまとはり胡蝶が舞ふなり独裁者はひとりでなれるものではない。おおぜいの民が持ち上げつくるのだ写真に知るベランダの餌を食べに来るはスズメらだけでなく名も知らぬ鳥もとうとつに島倉千代子の唄流れ「ああ次兄が好きだったなあ」とつい呟けり驚きぬ吾が生まれし日の‘曜日’をば機械が瞬時に答へたりけり思へるは役所勤めの三兄が自慢せし‘速記術’今も使はれをるや何カ月ぶりだろうこの朝の涼風は。写真に撮れるなら撮っておきたい中学時代、卵焼きと梅干の弁当をまだ若き長姉がつくり呉れしかな十幾年ぶり次姉に会ひしは妻とふたり病の見舞ひをせし時なりき悔やみけり死の床の弟が兄われに会ひたがりしと後(おく)れて聞きてずるずるずると過去へ引き込む唄流れ臍(ほぞ)のあたりが寂しく濡るる鋸(のこぎり)に縦引きと横引きの歯のあること知らず無作為に使ひこしかななにゆゑか雀の数がめつきり減り裏庭の木にさへ来なくなりたり憂ふるは核兵器廃絶を説きゐるは核政策立案に無縁の人たちスズメらよ何ゆゑ警戒しつつ寄りくるやベランダには水あり餌もあるぞテレビにて「残暑38度」などと聞くたびに「何が残暑だ、真の暑さだ!」とカラスもまた高きを好むや屋上のさらに手摺りの上にて鳴くも夜に鳴き朝また昼も鳴きつづくるコオロギが居る。その体力無限?国の政治、与党・野党の党首選で政策発言の薔薇色は良し最速で“大の里”が大関へ昇進す。やがて大横綱にならむ風格ひさびさに木曽川べりに妻と来て赤を連ぬる曼珠沙華めづテレビにて気象予報士が「台風に変る予定の熱低・・」と言ひきやんぬるかな我の係累ことごとく死にて逝きたり底なしの闇へ朝朝にあれほど騒ぎゐしスズメらがこのごろほとんど見掛けず不穏なり