2024年5月5日 / 最終更新日時 : 2024年5月5日 gotohman 短歌を月毎に画像で見る 2024年4月の短歌 画像をクリック(タップ)すると自動で見ていただけます。画像右上のボタンで一時停止、再開、手動での更新ができます。今回から使っているプラグインのデザイン変更のせいか最初に表示される画面が今までと異なりますが画面右側(スマホ等では上部)のXのアイコンをクリックなさると今までと同じスライドショーで見ていただける表示になります。(画面説明図を開く) 摂氏に慣るる寒暖計にとまどひしはアメリカでのこと華氏が普通で降る雨に慣れゐるごとく雀らは雨うつ葉むらにたむろしてをり「御他聞に・・」とか「御多聞に・・」とかとしてしまう「御多分に漏れず」が正しいのだが地の涯(はて)を駈けゆく人馬の群団がやがて砂塵の中に没せり「たとふれば賢人はにごり酒、聖人は清酒なのださう さもありなむか」(あおぎり)斜光受け際立つ手の甲の皺の数減らさむとすれどむなしかりけり雨つづき奇跡のごとく晴れしけふ街川沿ひの桜満開ある地方で湿度九十九パーセントと表示さる。これではまるで水びたしでは?喜々として満開の桜花(はな)の間(あはひ)を飛ぶ雀・ひよどり・シジュウカラたち花見に来てさかんに写真を撮るゆゑに一緒の妻は常に待ち役雀子のチチとも鳴かぬ朝などはこの世のいびつを思ひ嘆くも京都にある無数のお寺のほとんどが火災で一度は潰えしを知るコロナ禍のあとの決算、廃棄のワクチン六千六百億円と報じぬふと思ふ古来春霞と言ひ来しはおほかた黄砂のことではなきや裏庭にツツジが咲いた。磨りガラスを通してもぼうと明るんで見えるスキャンダルに塗(まみ)るる歌手も堂々と唄ひて世に出るモノもつを証す不思議なり過去生の過半が抜け落ちて遠き記憶のみ甦る妻と来て藤の花見を楽しむに花まだ若くもはら散策それとなく岡井隆の教へし事「評論を書きなさい」今に忘れず夜の明けのこの明るさや鳥影に何思ふなくうれしかりけり十年にわたりし応仁の乱により寺社のおほくは灰燼に帰す「筆舌に尽くし難し」といふことの実相に向きもみくちゃになる文科系の趣味もつ人は長寿なりと「脳内革命」の本に述べらる野鳥の声をあざけりと聞くか共鳴と聞くかは自由 今日も快晴春の鳥チチとし鳴けばうれしかり朝の光のかがやく中に身の内に巣くうウイルスよ僕が死ねばお前も死ぬぞあばれるなかれベランダの雑草がきれいな花咲かせ除草剤撒くを躊躇させたり