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わが国の宇宙技術がやうやくに月の面(おもて)に探査機を置きぬ

言ひてみて‘センテネリアン’こころよし。すこやかな人は皆そを目指す

思へらく大宇宙に在りて人間の意志などとふものはあまりに小さし

気付かずに近くを通り過ぎたるらし激しき羽音たて鵯(ひよ)飛び立ちぬ

人間がオーケストレーションに目覚めし頃のクラシックにあらためて酔ひ痴れてをり

道の端(みちのは)の小草(をぐさ)さへ日の影つくりをり何にもまさる存在の証(あかし)

一羽ごと懸命に生きゐるスズメなり寒さに身をばいつぱいに脹らませて

窓開けて吹き込む朝の風つよし冷たくはあれど春の風なり

ビッグバンも一説にすぎずこの宇宙の成り立ちなどは人智の外(ほか)なり

三月十日、遠山に冠雪あることの珍しく空は晴れて絶景なり

ガス会社の白き塔見え日の出どきは朱に染まりゐて燃ゆるがごとし

群馬駈くる映像見つつ想ひをり宮柊二師の「馬の蹄」の短歌(うた)を

道よぎる白猫(はくみやう)を追ひて苦笑ひ空しきことを他人(ひと)も我もす

ドラマなれどその主人公と演じゐる俳優の幸せを祈りつつ観る

たずねられ答へしあとでグーグルにて確かめてゐる妻を憎めず

不思議なりされどほほゑまし屋根にゐる鳥も空ゆくも二羽づつにして

空駆くる雲の影迅し東風(こち)ならずなほ冷えしるき北風にのり

静寂へ消え入りさうな曲ながれ無数の人影脳裏をよぎる

雀らは巧みに葉陰に隠れゐて餌やればどつと出でくるをかし

人類の夢のエネルギー源たる核融合炉発電の実現を切に祈るも

朝風に葉群そよげりその中に激しく躍るひと葉ありけり

地震のない日々かさねきて震度3にあわてる我に妻は「何?」だって

異常気象が常態化してそのうちに四季が夏・冬の二季になるとも

現代は車社会と言ふなれど小用(せうよう)に自転車はなほ必須なり

灯火にてコップの水が影つくる。透明といへど存在するあかしに

弥勒菩薩のたなごころに乗る夢を見て安眠の証とひと日明るし

四十年余も前の写真に末の娘(こ)が木登りする兄のお尻を押しゐる

天変地異は神の御心(みこころ)と祈る知恵が人間にはありて天下太平

とうとうと木曽川ながれそに逆らひ幾百万の魚らさかのぼる